バイナンスのチャートでテクニカル指標を使うには
仮想通貨取引所「BINANCE(バイナンス)」とは
現在お騒がせ中のBINANCE(バイナンス)は、2017年7月に運用開始して以来、わずか数ヶ月で取引高1位、取扱銘柄は100種類以上の超人気取引所です。
年明けには人気のあまり、登録を一時制限したこともありました。
BINANCE(バイナンス)のメンテナンス最新情報
現在、メンテナンス中のBINANCE(バイナンス)。正午ごろに発表された公式アナウンスによると最速で約1〜2時間、最も遅い場合は9時間かかるそうです。
(2/9 17:39追記 公式ツイートより日本語訳「データ復旧は成功し、復旧のためにシステムを準備中です。 このプロセスを提供する正確なETAはありませんが、少なくとももう1〜2時間は期待しています。ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
Data recovery was successful and we are in the process of prepping the system for return of services.
We do not have an exact ETA to provide for this process but we expect at least another 1-2 hours. We appreciate your patience and we hope to be operating normally again shortly.
— binance (@binance_2017) February 9, 2018
(2/10 3:54追記 公式ツイートよりシステムアップデート完了の報告がありました!感謝の意を込めて、2018年2月24日午前0時(UTC)まで、取引費用が70%割引(すべての取引で0.03%、BNBで0.015% )だそうです!)
System Upgrade Completehttps://t.co/LIoeKdGWpy pic.twitter.com/IBynIcyGbK
— binance (@binance_2017) February 9, 2018
BINANCE(バイナンス)のテクニカル指標はAdvancedモードで使う
現在季節と一緒に冬を通過中の仮想通貨相場ですが、季節とともにトレンドも変わっていくことが予想されます。
そこで問題になるのが、「いつ買いに入るか」ですが、その参考になるのが、テクニカル指標です。
BINANCE(バイナンス)では「Advanced」モードを使うと、16種類ものテクニカル指標を使うことができます!
問題は、全て英語だということ 汗
普段使い慣れたはずの指標でも、英語の表記を知らないばっかりに、宝の持ち腐れになることも……。
というわけで、BINANCE(バイナンス)のテクニカル指標を全て日本語化してみました!
どうぞトレードの際の辞書がわりにご利用ください。
1-1. MACD……マックディー(指数平滑移動平均線)
1-2. TRIX……トリックス(重指数平滑化移動平均指標)
1-3. KDJ……%Kインディケーター
1-4. StochRSI……RSIストキャスティクスRSI
1-5. RSI……相対力指数
1-6. EMV……Ease of Movement Value
1-7. DMI……Directional Movement Index
1-8. WR……Williams %R
1-9. OBV……オン・バランス・ボリューム
1-10. BOLL……ボリンジャーバンド
1-11. MTM……モメンタム
1-12. SAR……パラボリック(Stop And Reverse)
1-13. EMA……指数平滑移動平均線
1-14. CCI……Commodity Channel Index
1-15. VWAP……出来高加重平均取引
1-16. MA……移動平均線
2-1. trendline……トレンドライン
2-2. Support/PressureLine……サポート/圧力ライン
2-3. RegressionLine……線形回帰トレンド
2-4. Rectangle……長方形
2-5. PeriodicLine……定期ライン
2-6. FibonacciLine……フィボナッチライン
2-7. PercentLine……パーセントライン
2-8. BandLine……帯域回線
2-9. ParallelRays……平行光線
2-10. UpArrow……上矢印
2-11. DawnAroow……下矢印
2-12. DeleteSelection……選択したツールを消す
2-13. Clean……全て消す
1. バイナンスで使えるテクニカル指標は16種類
バイナンスで使えるテクニカル指標は全部で16種類です。
テクニカル指標は、画面左上の時間足を選ぶボックスの右側にあります。
1.「INDICATOR」と書いてあるところ(↓)をクリックしてください。
2.クリックすると下に16種類のINDICATOR(テクニカル指標)が表示されます。
MACDなど、馴染み深いものもありますが、見たことがないものも。
早速全部調べてみました!
MACD……マックディー(指数平滑移動平均線)
オシレーター系(※)に分類されるが、トレンド系(※)の使い方をする指標。
【買いサイン(シグナル)】
底辺付近で、オシレータ系の「先行線」がトレンド系の「遅行線」を下から上へ抜く(ゴールデンクロス)
【売りサイン(シグナル)】
天井付近で、オシレータ系の「先行線」がトレンド系の「遅行線」を上から下に抜く(デッドクロス)
トレンド系……相場が上向きなのか下向きなのかを判断するために使う指標。主に順張り(流れに乗って売買すること)に使う。
オシレーター系……「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を測り、流れが反転する瞬間を見極めるために使われる指標。主に逆張り(流れに逆らって売買すること)に使われる。
TRIX……トリックス(重指数平滑化移動平均指標)
トレンド系のように方向性・転換位置を見る目的とする使われるが、騰落率で描かれるため、オシレーター系に分類される。
【買いサイン(シグナル)】
TRIXが0%を上抜ける。
【売りサイン(シグナル)】
TRIXが0%を下抜ける。
KDJ……%Kインディケーター
おそらくファーストストキャスティクスの一種。%Kは、現在値が、ある期間の最高値と最安値の間のどの水準にあるのかを示したもの。%Dは、%Kの数値を、ある期間で平均したもの。%Jについては不明(英語では”%J line is the divergence of the %D value from the %K”との説明あり)。
【買いサイン(シグナル)】
%Kが%Dを超え、%Jが%Kと%Dを超える。
【売りサイン(シグナル)】
%Kが%Dの下を横切ったとき、%Jは%Kと%Dの下を横切る。
StochRSI……ストキャスティクスRSI
名前の通り、ストキャスティクスとRSIを合わせてできた指標。期間中の「上昇力」と「下落力」を比較して、相場の相対的な力を見極めるオシレーター系。逆張り向き。
【買いサイン(シグナル)】
StochRSIが20%以下(売られ過ぎ水準)から20%より上がる。StochRSIが50%以上で上昇トレンドの可能性あり。
【売りサイン(シグナル)】
80%以上(買われ過ぎ水準)から80%の下に落ちる。StochRSIが50%を下回れば、下落トレンドに入る可能性あり。
RSI……相対力指数
ある期間の値動きに対して、どれくらい株価が上昇したか割合をグラフ化したもの。最もポピュラーなオシレーター系指標だが、暴騰暴落が多い仮想通貨ではなかなか当てはまらない。
【買いサイン(シグナル)】
RSIが30%以下。売られ過ぎのため、上昇する可能性大。
【売りサイン(シグナル)】
RSI が70%以上。買われ過ぎで下落する可能性大。
EMV……Ease of Movement Value
価格の変化量に対する出来高の比率が、価格の移動性にどの程度影響しているかを示す指標。出来高の散らばりが大きいと、売買シグナルとして使用するには難しい。
【売買の目安】
EMVの値が大きいときは、価格が動きやすい。
EMVの値が小さいときは、価格が動きにくい。
上昇でも下降でも0から大きく離れて、出来高の最大時点と同期していれば反転する可能性が高い。
DMI……Directional Movement Index
当日の「高値安値」が前日の「高値安値」に比べてどちらが大きいかということを基準に相場の強弱を判断するオシレーター系指標。
上昇する力を表す「+DI(Plus Directional Indicator)」
下降する力を表す「-DI(Minus Directional Indicator)」
トレンドの強さ示す「ADX(Average Directional Movement Index)」を使って判断する。
【買いサイン(シグナル)】
・+DIが-DIを下から上に抜く。
・DI±のクロス後、ADXが下落してきたDI-を上抜く。
・+DIが-DIより上にあると上昇トレンド。
【売りサイン(シグナル)】
・+DIが-DIを上から下へ抜く。
・DI±のクロス後、ADXが下落してきたDI+を上抜く。
・+DIが-DIより下にあると、下降トレンド。
WR……Williams %R
当日の価格が値動きの中のどこに位置するかを表すオシレーター系の指標。当日の高値に近いほど、数値が小さくなり、安値に近づくほど数値は高くなる。
【買いサイン(シグナル)】
-80%~-100%の間で売られすぎ。
【売りサイン(シグナル)】
0~-20%の間で買われすぎ。
OBV……オン・バランス・ボリューム
「差し引きした出来高」という意味を持つ、終値と出来高からトレンドを探るテクニカル指標)。売買タイミングを判断するには向いているものの、大局的にとらえるのは苦手。
【売買の目安】
・上昇トレンド時にOBVも上がっているならトレンド継続。
・上昇トレンド時にOBVが下がりぎみ、あるいは横ばいになればトレンド転換の可能性。
・下降トレンド時にOBVが下がっているならトレンド継続。
・下降トレンド時にOBVが上がりぎみ、あるいは横ばいになればトレンド転換の可能性。
BOLL……ボリンジャーバンド
株価の勢いの変化や反転の目安、方向を見る指標。最も簡単で使いやすい指標のひとつ。バンドの幅が狭いときは、ボックス相場。バンドが開いているときは、トレンド相場。
【売買の目安】
順張り……ボリンジャーバンドのバンドの幅が狭い状態が長く続き、その後株価がバンドを突き抜けると、トレンド転換の可能性が高いので買い。
逆張り……値が-2σ線に届いたら、戻す可能性があるので買い。
MTM……モメンタム
単純移動平均線の傾きをグラフ化した、最もシンプルなオシレーター系指標。RSIと似た動きをするため、比較されることが多いが、「買われ過ぎ「売られ過ぎ」だけでなくトレンドの強弱を知ることができる。
【売買の目安】
上のほうにあれば上昇の勢いが強い、下のほうにあれば下降の勢いが強い。
【買いサイン(シグナル)】
・モメンタムが0以下から0以上に上抜けたとき
・モメンタムが0以上のところにあったものがさらに上がったとき
・株価が上昇しているときに、モメンタムが横ばいになっているとき
【売りサイン(シグナル)】
・モメンタムが0(ゼロ)以上から0(ゼロ)以下に割り込んだとき
・メンタムが0(ゼロ)以下のところにあったのものがさらに下がったとき
・株価が下降しているときに、モメンタムが横ばいになっているとき
SAR……パラボリック(Stop And Reverse)
トレンド系のテクニカル指標で、途転(ドテン)買い・途転(ドテン)売りのシステム。大きなトレンドが発生している大相場向き。買いか売りかが一目でわかるのが特徴。
【売買の目安】
シグナルが下に出たら上昇トレンド、上に出たら下降トレンド。
【買いサイン(シグナル)】
上にあったシグナルが下に移動する。
【売りサイン(シグナル)】
下にあったシグナルが上に移動する。
EMA……指数平滑移動平均線
直近の価格に比重を置いた、終値の平均値を表したトレンド系指標。単純移動平均線と比べて相場の動きに早く反応するので、トレンドの転換がより早く分かる。ただし、大きな変動のときやレンジ相場のときは、ダマシが多くなる。
【買いサイン(シグナル)】
・短期線が長期線を下から上に抜いたとき(ゴールデンクロス)。
・安値圏でEMAが下降から上昇へと反転したとき。
【売りサイン(シグナル)】
・短期線が長期線を上から下に抜いたら、売りサイン(デッドクロス)。
・高値圏でEMAが上昇から下降へと反転したら、売りサイン。
↑ 2/12修正:スマホ版ではSMAありました!
CCI……Commodity Channel Index
商品チャンネル指数(Commodity Channel Index)の頭文字を並べたもの。名前の通り、商品先物取引きで使われはじめたオシレーター系指標。値動きには一定のサイクルがあることを前提として、「売られ過ぎ」や「買われ過ぎ」を判断する。
【買いサイン(シグナル)】
順張り……CCIが100%を超える。
逆張り……CCIが-200を下回る(レートが下がりすぎているから反転を予測)。
【売りサイン(シグナル)】
順張り……CCIが-100%を下回る。
逆張り……CCI が200を超える。(レートが上がりすぎている反転を予測)。
VWAP……ブイワップ(出来高加重平均取引)
当日の取引所で成立した価格を価格ごとの出来高で加重平均したもの。株価がVWAPを上回っている状態では、今日買った人全員の損益を合計したらプラスで、逆に株価がVWAPを下回っている場合はマイナス。
【売買の目安】
VWAPより価格が高い……持っている人の半数以上が含み益=売りが出にくい=上値は軽く下値が底堅い
VWAPより価格が低い……持っている人の半数以上が含み損……売りが出やすい=上値が重い
MA……移動平均線
一定期間の終値平均値を結んでグラフ化したもの。主に売買スタンスを決めるために使う。
【買いサイン(シグナル)】
短期の移動平均線が、中期の移動平均線を下から上へとクロスする。
【売りサイン(シグナル)】
短期の移動平均線が、中期の移動平均線を上から下へとクロスする。
2.バイナンスで使える描画ツール一覧
バイナンスで使える描画ツールは全部で11種類です。
Tは、画面左上の時間足を選ぶボックスの右側にあります。
1.「Tools」と書いてあるところ(↓)をクリックしてください。
2.クリックすると、下に11種類のTools(描画ツール)が表示されます。
これも、すべて調べてみたのでご紹介します!
trendline……トレンドライン
上昇相場なら、安値と安値を結んだ線。下降相場なら、高値と高値を結んだ線のこと。トレンドラインが株価の心理的な抵抗線になる。
Support/PressureLine……サポート/圧力ライン
一定期間の安値(または高値)をつないだ線のこと。
RegressionLine……線形回帰トレンド
トレンドの状態を直線で表した指標のこと。中心線を基準に上下に2本づつ、抵抗ラインが表示されるので、トレンドの傾きと合わせて、買い場、売り場の判定に使うことができる。
Rectangle……長方形
チャートの任意の部分をハイライト表示する際に使用するドローイングツール。
PeriodicLine……定期ライン
任意の期間ごとにチャートを縦線で区切ることができるドローイングツール。
FibonacciLine……フィボナッチライン
フィボナッチ比率にラインを引いて抵抗線、支持線を予測するためのテクニカル分析ツール。フィボナッチラインは一つのフィボナッチラインを超えると、次のラインを目指して値動きをする。
PercentLine……パーセントライン
チャートの任意の範囲をパーセンテージを表示する横線を描画できるツール。
0%、12.5%、25%、33.33%、37.5%、50%、62.5%、66.67%、75%、87.5%、100%を表示。
BandLine……バンドライン
チャートの任意の地点からのパーセンテージを表示した横線を描画できるツール。
0%、25%、33.3%、50%、100%を表示。
ParallelRays……平行光線?(翻訳不明)
調べましたが、日本語での正式名称は不明。見ての通り、数字の幅で縦線を引くツール。うまく説明できないので、画像をご参照ください。
UpArrow……上矢印
上向きの矢印を描画。
DawnAroow……下矢印
下向きの矢印を描画。
DeleteSelection……選択したツールを消す
直前にクリックして選択しているツールのみ消す。
Clean……全て消す
描画したツールを全て消す。
3.仮想通貨向けのテクニカル指標
テクニカル指標は1年程度の実績がないと動きを予測することは難しいのですが、BINANCE(バイナンス)自体がまだ1年経っていません。
大抵の通貨はビットコインと連動して動くので、上場して間もないコインは、個別のチャートと合わせて、BINANCE(バイナンス)のチャートより長期で見ることができる、ビットコインのチャートを参考にするのも良いと思います。
テクニカル指標はトレンド系とオシレーター系を組み合わせて使うことで、間違いを減らすことができます。
- トレンド系
DMI……Directional Movement Index
OBV……オン・バランス・ボリューム
SAR……パラボリック(Stop And Reverse)
EMA……指数平滑移動平均線
MA……移動平均線 - オシレーター系
TRIX……トリックス(重指数平滑化移動平均指標)
KDJ……%Kインディケーター
StochRSI……RSIストキャスティクスRSI
RSI……相対力指数
EMV……Ease of Movement Value
WR……Williams %R
MTM……モメンタム
CCI……Commodity Channel Index - どちらの特徴も持つ
MACD……マックディー(指数平滑移動平均線)
BOLL……ボリンジャーバンド
DMI……Directional Movement Index - その他
VWAP……出来高加重平均取引
使い方としては、長期の時間足で大体の流れを確認してから、
- SARでトレンドを確認
- BOLLで値幅を見る
- CCIでサイクルのどの辺りにいるのかをチェック
取引すべきタイミングだと思ったら、時間足を縮めながら、短期で見た場合にも大丈夫かチェック。
これはわたしのやり方だけど、よかったら参考にしてね!(※投資は自己責任でお願いします)
4.世界最大の取引所で仮想通貨の春に備えよう
仮想通貨は歴史が浅く、特に下落相場では、通貨独自の将来性や開発状況以上に、ビットコインと連動して値を下げてしまうため、ファンダメンタルズ(経済状態などを表す指標)は、長く持ちたい通貨を選ぶ目安にはなっても、買う時期を決める目安としては心配が残ります。
これから仮想通貨の相場がどう動いていくのか不透明な時期だからこそ、じっくりと選んだうえで、チャートを分析して、エントリーの時期を検討しましょう!